メモリーズ

孤独死した息子を想う母の心


孤独死された息子の部屋 離れて暮らす息子様が孤独死で亡くなったと、遺品整理のご依頼を受けました。もちろんご依頼主はご両親です。体調が悪いと仕事を休んでから、数日連絡が取れなくなったのを心配した上司の方が発見したそうです。発見が早かったので、ご遺体の腐敗はなかったようです。

お部屋は…かなり荒れていました。ご覧の通りのゴミ屋敷状態…掃除が全くされていなかったので、衛生的にもよくなかったと思います。お母様は田舎から大阪に遺骨だけ取りに来られていたので、この部屋には来られませんでした。写真を見て、さぞ驚かれたのでしょう。「ペットボトルには飲み物は入ってたのでしょうか?近くに食べ物とかあったのですか?」と電話で訊いてこられます。 私は、飲み物や食べ物で部屋が汚れていたのかと訊かれていると思ったので「飲み物や食べ物はありましたけど、汚れはすべてこちらできれいにしてますから、心配いりませんよ」と答えました。 お母様は急に泣き出され「良かったです…しんどいのに飲み物や食べ物が近くになくて、苦しんだのかな...そう思うと辛かったです。近くにあったのなら安心しました。でもそばにいてあげられなくて…それだけが心残りです」私も目頭が熱くなりました。そうです…お母様は部屋が汚れていることなどどうでもよくて、食事に困って亡くなったかどうかを心配されていたのです。私はお母様の、息子様に対する愛情の深さにに感動しました。

息子様は働いていたので、発見が早かったのです。部屋を見る限り、精神的に追い詰められてたのかな…と思います。今、若い方の孤独死も増えています。色んな不安を抱えてみんな生きています。SOSを出す勇気、SOSを受信できるコミュニティ、みんなで取り組んでいきましょう。

この記事を書いた人

横尾将臣

横尾 将臣
所属:メモリーズ株式会社 大阪本社
役職:代表取締役
資格:グリーフケアアドバイザー1級取得

遺品整理専門業者メモリーズ株式会社の創設者。創業から15年が経った今も、現場の最前線に立ち続けている生粋の遺品整理人。
遺品整理業界のパイオニアとして業界を牽引する一方で、若手育成にも尽力。それらの功績が認められ度々メディアなどに紹介されている。

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遺品整理とは本来、ご遺族の方々が故人を想い、偲び、「思い出を整理する」事だと思います。しかし、遺品整理は精神的にも肉体的にもご負担を感じる大変な作業で『自分でやりたいけどどうにもできない』のは仕方ないことです。

メモリーズは開業以来、15.000件超の遺品整理実績を積み重ねてきており、担当させて頂く遺品整理人は高い志と豊富な経験を持っています。ただ遺品を処分するのではなく、ご遺族の方が前向きな気持ちになれるようにと、心を込めて遺品の片付けのお手伝いさせて頂きます。遺品整理のことでお困りなら、是非、メモリーズにご相談下さい。

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