令和2年度に全国の地方公共団体が受理した悪臭に係る苦情の件数は 15,438 件であり、これは前年度(12,020 件)と比べて 3,418 件(28.4%)の増加となりました。平成15年以降減少していたが、平成30年度以降増加の一途を辿ります。(環境省調べ)このデータから見ても臭いと平穏な生活というのは密接な関わりがあることが窺えます。
不快に感じる臭いの種類のランキングは以下の通りです。
3位は油のにおい、2位はたばこの臭い、1位は体臭で1,000人を対象としたアンケートで700人近い人が体臭と答えています。最近では「スメルハラスメント」という言葉が存在するので本当に気を付けなければなりません。
最近の消臭依頼の傾向としては、孤独死による腐敗臭の消臭はもちろんのこと、ここ数年は日本の気候が高温多湿になっているために発生する「カビ臭」の相談、ペットを飼う人が増加したことによる「ペット臭」の相談が大変増えてきています。
そもそも人間の鼻はなんのためにあるのかご存じでしょうか?それは危険を察知するためです。強い刺激臭は「そこにいると危険」というシグナルを脳に指令を出す機能を持っています。特殊清掃現場での「異臭」「悪臭」の原因は孤独死による『腐敗臭』です。腐敗臭は一般人が体験したことのない強烈な臭いのため、実際に孤独死の発見に至るきっかけは「臭い」による異変に気付いた近隣住民からの通報と言われています。
腐敗臭の発生は気温(室温)にもよりますが、通常2日ほどで部屋中に充満し、その後室外へ漏れ出していきます。
若年層の場合は友人や職場の仲間が連絡が取れないことを不審に思い訪問することで早期発見に至る場合もありますが、高齢者の独居世帯の方の場合は遺体の発見に時間が掛かるので、どうしても発見に至るきっかけが「臭い」になってしまうのも孤独死の特徴です。
実際にメモリーズに特殊清掃の依頼があった過去のデータで見ていくと、集合住宅の場合、近隣住民の方が「異臭」に気付くと管理会社に連絡をし、私たち専門業者に連絡がきます。 弊社では毎年200件以上の孤独死現場の特殊清掃依頼がございますが、近隣住民の方と、ご遺族や管理会社を巻き込んでのトラブルへと発展した原因の90%以上が「臭い」です。次に「害虫の大量発生」、3番目に「体液や血液が床を伝って階下の部屋の天井に流れ出た」ケースです。いずれの場合も第一発見者は近隣住民の方です。
臭いの原因が人間の腐敗臭と分かった瞬間、ショックで引越してしまう人も少なくありません。 また、近隣住民の方は異臭が完全に消えるまで平穏な生活が損なわれるため、遺族や管理会社に対し「窓を開けることができない」「部屋の中にも漂ってくる」「共用部分の廊下にも臭いがして通れない」と詰め寄る場合や、中には「頭痛やめまいがする」と体調不良を訴えるケースや「物件や家財道具の資産価値が下がった」と賠償請求に発展することもあります。特殊清掃を伴う孤独死現場の場合、発見までの時間経過が長いほど異臭や害虫などが多く発生するため、早期発見・早期対応が望ましいと言えます。
特殊清掃や消臭作業は特殊な技術や経験が必要なので、一般の方がやるには難しく、専門業者にご依頼されることをお勧めします。 専門業者であれば原状回復のための特殊清掃や消臭、脱臭、除菌、ハウスクリーニングなど孤独死の現場に関わる全ての作業を代行してくれるので、必要な作業を一括で任せられるメリットがあります。また、昼夜時間を問わずほとんどの現場では専用の最新消臭機材を導入することで数時間で臭いを感じなくなる程度まで異臭を軽減でき、48時間以内で完全に消臭できるスピード性は専門業者ならではです。
さらに、近隣住民の方へも施工内容や作業の日程、流れなどを説明するので大きなトラブルになる前に対処でき、精神面でもサポートしてもらえるメリットもあります。
孤独死などで発見が遅れた現場では、度々異臭により近隣トラブルに発展しますが、孤独死が原因とされるいわゆる腐敗臭などの臭いのトラブルは「早期発見」であれば大きなトラブルには発展しません。仮に発見が遅れた場合でも特殊清掃の専門業者であれば、近隣住民の方へも施工内容や作業の日程、流れなどを説明するので、大きなトラブルになる前に対処することは十分可能です。特殊清掃現場の場合は迅速な対応が求められるので早急に専門業者に連絡を取って相談し、被害が拡大する前に確実に対応するようにしましょう。
関西エリア:大阪府、京都府、兵庫県、和歌山県、奈良県、滋賀県
南関東エリア:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、栃木県
中部エリア:愛知県、山梨県、静岡県、長野県、岐阜県、三重県
中国エリア:広島県、岡山県、山口県、鳥取県、島根県
四国エリア:香川県、徳島県、愛媛県、高知県
以上の25都府県(北部、山間部、離島など一部地域を除く)が、対応地域となります。