死んでないと整理してくれませんか？

ホームページを見てご連絡頂いた方から「死んでないと整理してくれませんか？」と。 確かに、メモリーズは『遺品整理専門業者』とホームページには書いており、不用品回収やリサイクル買取のみのご依頼は基本的にお断りしています。ですがお話を聞くと「昔、家族で暮らしていた家がそのままになっていて、売却を検討しているのですが、家財道具がそのままで…」とのこと。このような内容のご依頼でしたら、断る理由はありません。なぜなら「空家整理」は、メモリーズの取扱業務ですから、快諾して現地へお見積りに向かいました。

現場に到着すると、そこには誰も住まなくなってから数十年そのままになってたであろう痕跡がありました。湿気で色が変わり、ペチャンコになった布団。80年代のアイドルのポスター、 大きなステレオ、スキー板など時間が止まっているかのような部屋でした。 作業日、ひとつひとつ運び出される家財道具を惜しむかのようにご家族の方が見守っていましたが、整理されていく品々を眺めながら思い出話に花が咲き、私たちも笑顔で作業ができました。「たまにはこの様な明るい現場もいいですね」と、スタッフがつぶやき、私も笑顔で頷きました。最後にご依頼者様は「私たちではどうすることも出来なかったんですが、これでやっと売却することが出来ます」と笑顔になられてました。後は、いい条件で想い出の家が売れることを祈っています。