メモリーズ

ゴミ屋敷にあるペットボトルには要注意


ゴミ屋敷清掃の依頼を頂きました。ゴミ屋敷は正直厄介です。理由は、当たり前ですがゴミを片付けても片づけても、なかなかゴミが減っていかないからです。また、ゴミの下の方に「何があるのだろう??」という妙な興味を持ってしまいます。今回は岡山の現場で体験した、そんなゴミ屋敷での出来事。戸建2LDKの殆どがゴミで埋まってしまっている現場で、スタッフも「本当に今日で終わるのか?」という不安に駆られるようなゴミの量…。
「さあ、行くぞ!!」 ベテランスタッフが各部屋に分かれて撤去作業に入ります。比較的コンビニ関連のゴミが多かったので、予定より早く進んでいました。寝室を担当していたスタッフが私を呼びます。「なんでペットボトルのウーロン茶、最後まで飲まないんですかね?」 布団の周りに20数本の中途半端に入ったウーロン茶のペットボトルを指差して質問してくるのです。私は思わず「そんなことで手を止めさすな!」と叱り、「後で洗面所で流したらいいでしょ!」と指示をしました。

作業は進み、細かいゴミなどを掃き掃除していた時です。洗面所でウーロン茶を流そうとしたスタッフが、「くさっ!!」と叫びました。「ウーロン茶腐ってたか?」と私が駆け寄ると、スタッフが「違います…これは全部、小便です……」「えっ…うそ……じゃあ…あとよろしく!」 と、スタッフを指導(笑)し、またひとつ修羅場をくぐってもらおうと鬼になりました。
しかし寝室からお手洗いまで15歩ぐらいです。それがめんどくさいと思うのでしょうか…私には理解できません。(だから、ゴミ屋敷になるんでしょうけど・・)しかし、人間も現場も色々…侮れません。現場をなめてはいけないと、改めて感じた貴重な現場でした。

この記事を書いた人

横尾将臣

横尾 将臣
所属:メモリーズ株式会社 大阪本社
役職:代表取締役
資格:グリーフケアアドバイザー1級取得

遺品整理専門業者メモリーズ株式会社の創設者。創業から15年が経った今も、現場の最前線に立ち続けている生粋の遺品整理人。
遺品整理業界のパイオニアとして業界を牽引する一方で、若手育成にも尽力。それらの功績が認められ度々メディアなどに紹介されている。

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