メモリーズ

孤独死を回避できたのは親孝行


今年も12月に入り急に忙しくなって来ました。年内に整理をされて、気持ち新たに新年を迎えようと思われる方も多いようです。さて先日、遺品整理の見積に行きました。場所は大阪市内のマンションです。ご依頼主様は50代の男性で、お母様を亡くされて遺品整理のご依頼でした。ご依頼主であるご長男様は、近くに住んでいて、日頃からよくお母様の家にも頻繁に行っておられたようです。 その日も、仕事が休みだったなので、子供さんの顔を見せてあげようと早朝からお母様の家を訪ねられたそうです。しかし、応答がないので鍵を開け中に入ってみると、部屋でお母様が倒れていたそうです。ご長男様は急いで救急車を呼びました。お母様には意識があり「昨日の夜…お風呂から出たら、急に体がいう事をきかなくなって…倒れた…寒かった…」と、答えたそうです。しかし、搬送された病院で意識を失い、そのままお亡くなりになられました。

失意に沈む長男様へ私は「意識がある内に会えてよかったと思います。この仕事をしていると、孤独死で発見が遅れたりして、自分を責められるご依頼主の方が多いのですよ」と話しました。ご長男様は頷き「確かにそうですね…最後に子供の顔を見せれたし、母にお礼も言えて良かった…」と、ご長男様は涙をこぼして仰り、その言葉に私も胸が熱くなりました。
遺品整理の作業中も、ご長男様は色々な思い出話をしてくれました。孤独死をされたご遺族は「なぜすぐに発見できなかったのか…」と 後悔だったり、自責の念が渦巻いて、意気消沈されている方が殆どです。だけど今回は意識がある内に発見でき、最期にお話しができたというのは、すごく稀なケースです。紛れもなく孤独死を回避できたのは、常日頃からお母様のことを気に掛けていたからこそだと思います。最高の親孝行です。冬はご高齢者のお風呂での事故が多発しますので、重々ご注意ください。

この記事を書いた人

横尾将臣

横尾 将臣
所属:メモリーズ株式会社 大阪本社
役職:代表取締役
資格:グリーフケアアドバイザー1級取得

遺品整理専門業者メモリーズ株式会社の創設者。創業から15年が経った今も、現場の最前線に立ち続けている生粋の遺品整理人。
遺品整理業界のパイオニアとして業界を牽引する一方で、若手育成にも尽力。それらの功績が認められ度々メディアなどに紹介されている。

遺品整理現場の様子

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遺品整理とは本来、ご遺族の方々が故人を想い、偲び、「思い出を整理する」事だと思います。しかし、遺品整理は精神的にも肉体的にもご負担を感じる大変な作業で『自分でやりたいけどどうにもできない』のは仕方ないことです。

メモリーズは開業以来、15,000件超の遺品整理実績を積み重ねてきており、担当させて頂く遺品整理人は高い志と豊富な経験を持っています。ただ遺品を処分するのではなく、ご遺族の方が前向きな気持ちになれるようにと、心を込めて遺品の片付けのお手伝いさせて頂きます。遺品整理のことでお困りなら、是非、メモリーズにご相談下さい。

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