孤独死現場に献花

先日、大阪市内で特殊清掃を伴う遺品整理を行いました。独居生活をされていた高齢女性が孤独死をされ、死後2週間以上経過してから発見された現場です。ご近所の方でしょうか…玄関にお花が添えてありました。
作業はご遺族様立会いの下、形見分けを行いながら進めましたが、ご近所の方が玄関前を通るたびに「この度は大変でしたなぁ～」「わたしらが気付かなあかんのにな…」と、ご遺族様に声を掛けられていました。郵便物が玄関から溢れていたのをご近所の方が不審に思い、警察に連絡したとの事でした。残念ながら、その時には死後2週間以上が経ってしまっていました。
私たちスタッフにも、トラックの駐車場所を教えてくれたり、「大変やねぇ」や「音がうるさくても大丈夫やで」などと気さくに応じて頂き、すごく協力的なご近所さんでした。さらには「私の時も頼むから名刺ちょうだい」と笑顔で仰っる方もおられました。

ご近所の方々のご協力もあり、作業は順調に進み、5時間ほどで特殊清掃を含むすべての作業を終えることが出来ました。ご依頼者様からは「自分たちでは、とてもできてなかった」と、すごく感謝されました。見積の時に会ったご依頼者様は、すごくやつれておられ、片付けや消毒、特に特殊清掃の事などはどうしていいか判らずに眠れなかったと仰ってましたが、 集金が完了すると肩の荷が下りたらしく「やっと普通の生活に戻れます…ありがとうございました」と、言って頂きました。遺品整理人として最高の言葉を頂いたと感じ、私も嬉しかったです。
亡くなられた方の家の軒先に献花を手向ける…下町ならではの地域コミュニティを感じる素晴らしい現場でした。