この記事を書いた人
山下 豪一
所属:メモリーズ株式会社 大阪本社
役職:関西圏業務部長
資格:石綿作業主任者(国家資格)、建築物石綿含有建材調査者、福祉住環境コーディネーター、運行管理者
メモリーズ創業メンバーの一人。15年以上も遺品整理現場の第一線で活躍し、現場経験件数は業界でも屈指の4,000以上の実績。
孤独死現場、事件現場、凄惨なゴミ屋敷など…豊富な経験の中から、山下が遭遇した数奇な体験談をご紹介しています。
先日、大阪郊外にて遺品整理をさせていただきました。孤独死でしたが発見が早かったので、特に目立った汚れや臭いもありませんでした。ご依頼主は、地方から来られた故人のご兄弟4人です。話を伺うと、故人は男5人兄弟の次男で、若い頃に商売で失敗してしまい、多額の借金をして実家から逃げ出した…との事でした。それから残された4人のご兄弟は40年以上も探し続けていたのですが見つからず、今回の孤独死で警察から連絡があったとのこと。
現場は「○○荘」という一昔前の建物です。玄関が一つで、暗い一本の廊下に各部屋が並んでいて、4畳半、風呂無し、共同トイレという物件でした。生活が困窮していたことは安易に想像できます。4人のご兄弟は現場となった部屋を眺めながら、言葉が出てきません…ようやく、ご長男様が唇を噛みながら絞り出すように話してくれました。故人が残した多額の借金は、ご兄弟で相談して、ご長男様が実家の資産を処分して全額返済していたこと…。「借金は全額返済したから、何の心配もなく故郷に戻ってきていいんだよ。また一緒に頑張れば良いんだよって…40年間…ずっと伝えてあげたかったのに…」と、涙を流されました。他のご兄弟の方達も、我慢できずにすすり泣きだし、狭い空間は悲しみに包まれました。
遺品整理は1時間ほどですぐに終わり、少し落ち着かれたご長男様は最期に部屋を見渡し、「40年経って、こんな形でしか会えないとは…部屋を見て愕然としました。4畳半…片付ける荷物すら無い… 故郷を出てからどんな人生だったのか…おそらく兄弟に会わせる顔が無いと、40年間も思い悩んでいたのでしょう…」と。ご兄弟の中に、借金のことで怒っている人などいないのに… 故人の方もきっと、故郷に帰りたかっただろうな…と思うと、本当に切なくなりました。
山下 豪一
所属:メモリーズ株式会社 大阪本社
役職:関西圏業務部長
資格:石綿作業主任者(国家資格)、建築物石綿含有建材調査者、福祉住環境コーディネーター、運行管理者
メモリーズ創業メンバーの一人。15年以上も遺品整理現場の第一線で活躍し、現場経験件数は業界でも屈指の4,000以上の実績。
孤独死現場、事件現場、凄惨なゴミ屋敷など…豊富な経験の中から、山下が遭遇した数奇な体験談をご紹介しています。
遺品整理とは本来、ご遺族の方々が故人を想い、偲び、「思い出を整理する」事だと思います。しかし、遺品整理は精神的にも肉体的にもご負担を感じる大変な作業で『自分でやりたいけどどうにもできない』のは仕方ないことです。
メモリーズは開業以来、15,000件超の遺品整理実績を積み重ねてきており、担当させて頂く遺品整理人は高い志と豊富な経験を持っています。ただ遺品を処分するのではなく、ご遺族の方が前向きな気持ちになれるようにと、心を込めて遺品の片付けのお手伝いさせて頂きます。遺品整理のことでお困りなら、是非、メモリーズにご相談下さい。
関西エリア:大阪府、京都府、兵庫県、和歌山県、奈良県、滋賀県
南関東エリア:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、栃木県
中部エリア:愛知県、山梨県、静岡県、長野県、岐阜県、三重県
中国エリア:広島県、岡山県、山口県、鳥取県、島根県
四国エリア:香川県、徳島県、愛媛県、高知県
以上の25都府県(北部、山間部、離島など一部地域を除く)が、対応地域となります。