銀世界での遺品整理

大阪にいると天候に恵まれているなぁと感じることがよくあります。大雨や台風の影響など本当に稀にあるぐらいで基本的に作業に影響が出るほどのことがあまりないからです。今回は真冬の作業…しかも、高速を2時間ほど走った遠方の現場です。見積りに伺った3週間前は雪はなかったのですが、作業当日は雪予報だったのであらかじめ念入りに備えをし、勿論スタッドレスのタイヤも履き準備万端で挑みました…が、予想を遥かに超えました。

現場に向かうまでの道がすでに積雪しており、慎重にハンドルを握ります。ゆっくりゆっくり進んでいき、現場に着いたときに驚愕しました…辺り一面が銀世界です。20〜30cmは積雪していて、見積をする時には何人必要で、何時間で完了するかを考え準備を整え挑むのですが予定が大幅に狂ってしまいます。そうです…遺品整理を始める前に、まず雪かきから始めなくてはならないのです。普段雪かきなどしたこともなく、スタッフが依頼者のアドバイスを聞きながら楽しそうにやっていますが、現場リーダーの私としては時間が気になって苦笑いでした。

動線(荷物を運ぶ道)を玄関からトラックまで作らなくては作業ができません。スタッフ総出で雪かきをします。動線確保するまでに1時間を要し、すでに作業前に全員疲労困憊の状態でしたが、ここからが本番です。お客様の仕分け判断も潔く、大物家具が多かったので何とか遅れを取り戻すことができました。あの時ほど仲間が頼もしく思えたことは未だにないぐらいです。
全てを出し切り、作業を終えた時には心身共にクタクタになりましたがお客様の笑顔で疲れも吹き飛びました。これからは積雪地域の見積は雪かきを考慮しなければならないと強く思いました。