この記事を書いた人
横尾 将臣
所属:メモリーズ株式会社 大阪本社
役職:代表取締役
資格:グリーフケアアドバイザー1級取得
遺品整理専門業者メモリーズ株式会社の創設者。創業から15年が経った今も、現場の最前線に立ち続けている生粋の遺品整理人。
遺品整理業界のパイオニアとして業界を牽引する一方で、若手育成にも尽力。それらの功績が認められ度々メディアなどに紹介されている。
先日、大阪市内の戸建住宅にて、福祉整理の見積を行いました。大きなお家に一人暮らしをされていた高齢のお母様が倒れ、病院に運ばれたそうですが、 医師から「家に帰ることはない」と、長期入院を告げられたそうで、福祉整理として家財の整理をする事にしたそうです。
見積に行った時に、寝室からは糞尿の臭い、台所には茶碗にご飯が残ったままカビで青くなっていたり、身内の方も手をつけていないご様子でした。戸建の大きい家だったので物量はトラックにして3台必要です。私は入院費に苦しむご親族の方から安くして欲しいと懇願されたので、30万で見積書を提出しました。それでも「こんなに掛かるのかぁ…」と、ため息混じりに親族の方が仰います。相見積される事を聞いていたので「他業者さんの料金を聞いたらきっと驚きますよ!」と自信をもって答え、その場を後にしました。すると翌日、連絡があり「驚きました!横尾さんの値段は安いと言うことが分かりました!ありがとうございます」と御礼まで言って頂き、福祉整理をさせて頂くことになりました。
作業日が近くなってきたある日、ご親族の方より連絡がありました。「母が余命1ヶ月と宣告を受けたのです…申し訳ないのですが、作業代にと思っていたお金は、母のために使いたいと思います。 作業は気持ちの整理がついてからにしたいのですが…私のわがままを聞いてくれないでしょうか?」なんて素敵なお言葉…そして、なんて素敵なご家族でしょうか。「是非そうしてください。私どもは気持ちが落ち着いてからで結構です。遺品整理は一度処分すると返ってきません。慎重に、悔いのないようにして下さいね」とお伝えしました。今頃ご家族と楽しい時間を過ごしているのだと思います。予定していた30万円を、ご存命のうちにお母様のために使われる…それも立派な福祉整理だと思います。
横尾 将臣
所属:メモリーズ株式会社 大阪本社
役職:代表取締役
資格:グリーフケアアドバイザー1級取得
遺品整理専門業者メモリーズ株式会社の創設者。創業から15年が経った今も、現場の最前線に立ち続けている生粋の遺品整理人。
遺品整理業界のパイオニアとして業界を牽引する一方で、若手育成にも尽力。それらの功績が認められ度々メディアなどに紹介されている。
亡くなった方のお部屋や遺品を整理する「遺品整理」とは異なり、ご依頼者、又は作業対象のお部屋にお住まいの方が『ご存命』でありながら、高齢やご病気などの理由により、ゴミや不用品を搬出できなくなってしまったり、部屋の片付けができなくなりゴミが溜まったりして、悪化してしまった住環境を改善し、健全な生活を取り戻すためのお手伝いとして、整理清掃などをさせて頂くことを福祉整理と言います。 高齢者の方に少しでも普通の健全な暮らしをしてもらえるよう、そしてこのような取り組みが広がり、少しでも孤独死という悲しい案件が未然に防ぐことが出来ればという思いで、福祉整理をさせて頂いております。
関西エリア:大阪府、京都府、兵庫県、和歌山県、奈良県、滋賀県
南関東エリア:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、栃木県
中部エリア:愛知県、山梨県、静岡県、長野県、岐阜県、三重県
中国エリア:広島県、岡山県、山口県、鳥取県、島根県
四国エリア:香川県、徳島県、愛媛県、高知県
以上の25都府県(北部、山間部、離島など一部地域を除く)が、対応地域となります。