メモリーズ

若くても実際にある孤独死の現実


日中の気温が35℃ぐらいあった暑い日の夕暮れに、とある賃貸物件を所有する大家さんから特殊清掃を伴う遺品整理のご依頼を頂き、見積に向かいました。ご依頼主が大家さん本人だったので「ご遺族の方はいないのですか?」と、尋ねると「それがねぇ…放棄されましてねぇ…大変ですよ。これからこんなことが続くと、私ら大家はやってられないですよ」
相続放棄…「相続開始後に、相続人が相続を拒否する意思表示。3か月以内に家庭裁判所に 申し出る必要がある」とあります。故人に資産などがなく孤独死されると、賃貸物件であれば原状回復義務があるために、ご遺族様は出費を余儀なくされます。汚れていたり、物量が多いと決して安い金額ではありません。しかし、ご遺族様が相続放棄されると、大家さんが実費で原状回復しなければなりません。

「そうですか…お気の毒ですね。出来るだけ頑張りますから…」などと話しているうちに、ふと遺品がいつもと違うことに気付きました。ゲームソフトやアイドルのポスター、最近のポップスのCD、今風のサングラス アダルトDVD(これは年齢関係ないかも…)など「趣味が若い方だなぁ…」と思い 「亡くなられたのは幾つの方ですか?」とお伺いすると「26歳ですよ…」「本当ですか!」それはあまりにも残酷です。故人は九州から出てきて、職を転々とし、最近は派遣の仕事をされていたようです。しかし、派遣という仕事は1週間ぐらい出勤しなくても特に連絡とかしないみたいなので、発見が遅れてしまったようです。
その上、故郷のご両親は「その子は、わしらを捨てて出て行ったから…」と、相続を放棄されたみたいです。現代を象徴するような内容に驚きました。

死因は伺いませんでしたが、以前にも20代の青年が餓死で孤独死をして、死後数週間で発見された現場を清掃したことがありました。孤独死は高齢者に限ったことではありません。病死、餓死、セルフネグレクトなどの精神疾患などが原因の場合など、若くても孤独死をすることがあります…それが現実です。しかも、若年世代はSNSやインターネット上では多くの友人がいますが、実社会でのリアルな人間関係は希薄になっているケースが多くあり、実際に今回のように孤独死された後に発見が遅れることが多々あります。
無事に遺品整理は終わり、大家さんから「ご苦労さん」と言われても、なんだかスッキリしない一日でした。

この記事を書いた人

横尾将臣

横尾 将臣
所属:メモリーズ株式会社 大阪本社
役職:代表取締役
資格:グリーフケアアドバイザー1級取得

遺品整理専門業者メモリーズ株式会社の創設者。創業から15年が経った今も、現場の最前線に立ち続けている生粋の遺品整理人。
遺品整理業界のパイオニアとして業界を牽引する一方で、若手育成にも尽力。それらの功績が認められ度々メディアなどに紹介されている。

悲惨な現場でも原状復帰

どんな悲惨な特殊清掃現場でも
メモリーズは原状復帰をお約束。

目を覆いたくなるような凄惨な現場であっても、当然ながら『原状復帰』しなければなりません。しかも特殊清掃の場合は、特に迅速で適切な対応が求められます。

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