ゴミに埋もれて暮らした結果…孤独死

先日、京都へ遺品整理に行きました。お兄様が孤独死され、自分ではどうしようもないと弟様よりご連絡を頂きました。現場はのどかな田園風景が広がる空気のきれいな場所にあるアパートの一室です。現場に到着すると、びっくり…完全なゴミ屋敷です。部屋にはタバコの空箱とコンビニ袋に入った吸殻の束、酒類の空き缶や空き瓶が散乱し、殆どが家庭ゴミです。食事もコンビニの弁当やカップラーメンが中心だったことが伺えます。故人はご高齢の方ではなく、働き盛りの年代なのに…。

「こんな生活が続けば、体も悪くなるよなぁ…」思わず心の中でつぶやきます。弟様は仕事ですぐ戻らなければいけないらしく、すぐ作業して欲しいとの事でしたが、孤独死現場の清掃作業と伺っていたので、ゴミ屋敷とは予想外です。通常、ゴミ屋敷の場合は作業人数が必要になりますが、幸いにも同伴者が百戦錬磨の山下君だったので、とりあえず二人で作業をすることに。ゴミの中には、履歴書なども見つかり、仕事を探していた形跡がありましたが、生活はかなり苦しかったようで、光熱費も払えないぐらい逼迫していたようです。ここまで荒んだ生活をしてしまうと、相談も出来なかったのでしょう…。孤独死から死後1ヶ月で発見。近所の方が、最近見かけなくなったと警察に通報されたようです。「平凡こそ非凡」という言葉が頭に浮かびます。 何気なく毎日過ごしている事は、すごく幸せな事です。感謝しなければいけませんね。