孤独死が続くワンルームマンション

電話が鳴ります「管理会社から紹介されました。親戚が部屋で孤独死してしまい、部屋の片付けをお願いしたいのですが…」紹介して下さった管理会社の方とは、葬儀社様の紹介で別の物件を遺品整理をした際、鍵の受け渡しの時に知り合いになりました。弊社の仕上がりを気に入って頂き、それ以降は何かあると声を掛けて頂いております。
今回の現場はワンルームマンションの一室で、布団の上で亡くなられていたそうです。その布団もかなり積年の汚れが目立ち、自然の汚れなのか体液の汚れなのか分からない位でした。部屋を見渡すと、生活自体は質素です。ただ、喫煙されているみたいで、壁紙は濃い黄色になっていて健康に問題があったのではと思いました。

作業自体は、遺品や残置物、家財品の量が少なかったので、特殊清掃がメインになります。床材の汚れを取り除き、消臭、消毒、除菌などを行いましたが、3時間ほどで作業は完了しました。
廊下に出ると近所のおじさんが「このマンションでな、ここ3、4年の間で孤独死したん、4人目やで！どないなっとんやろか」と、笑って話してきます…「笑えん」と、心で呟いてしまいました。続けて「それからな…この階の一番奥の部屋な…電気付いたまま4日ぐらい経っとんねん。どない思う？あ～怖いわ～」と言って立ち去っていきました。
隣で孤独死があっても知らずに生活している人はたくさんいるでしょう…しかしそれが発見されずに腐敗してしまい、死臭が発生し、たくさんの人が迷惑してしまうのです。ご近所付き合いはやっぱり大切ですよね。