この記事を書いた人
横尾 将臣
所属:メモリーズ株式会社 大阪本社
役職:代表取締役
資格:グリーフケアアドバイザー1級取得
遺品整理専門業者メモリーズ株式会社の創設者。創業から15年が経った今も、現場の最前線に立ち続けている生粋の遺品整理人。
遺品整理業界のパイオニアとして業界を牽引する一方で、若手育成にも尽力。それらの功績が認められ度々メディアなどに紹介されている。
今日も孤独死の現場でした。戸建の大きいお宅でしたが、一人暮らしをされていたようです。台所で倒れていた跡があり、臭いも相当なものでした。ご依頼主は故人の弟様です。一緒に来ていた女性の方は終始うつむいて複雑な表情をされておりました。今回の作業は汚れてる部分の清掃、及び部屋の遺品の全撤去でしたので、スタッフに特殊清掃を命じ、私は部屋の遺品の整理を始めました。
結構汚れているなぁ…なんて思いながら作業を進めます。するとふと、広告の裏に故人様が書かれた文章に手が止まります。
『○月○日 昨日は洗濯ありがとう。助かった。顔が見れないのは寂しい。子供にも会いたいけど…俺が悪いもんな…わかってるんやけど…3人でまた暮らしたい…』
『○月○日 今から仕事に行ってきます。一生懸命働くから一緒にやりなおさへんか…俺にはお前しかないねん。もう、何のために生きているのか…』
『○月○日 どうも体が具合悪い。でも仕事に行かないと、食べられない。何で俺はこんな事になってしまったのだろう…。3人で暮らすことは無理かな?無理やんな…でも俺にはお前しかいない…』
このような広告の裏に書いた手紙を数枚見つけました。私はこれを廃棄するには何か故人様に申し訳ない気持ちでいっぱいになり、後でご遺族様に確認して頂くことにしました。この手紙を手に取り、話てくれた内容は、故人様は酒癖が悪く、借金をして、奥様は耐えられなくなり家を出たとの事でした。そして仕事も辞めてしまい、転がり落ちていってしまい、最後は通っている病院にも未払いがあったようです。そうです…そう話してくれたのは弟様と一緒に来られていた女性。弟様の奥様ではなく、故人の元奥様だったのです。
「私も一緒に頑張りたかった。だけど…男って弱いわね…」と泣き伏せておられました。この仕事をしていて思うのですが、家族が離散したり、長年勤めていた会社をリストラされたりすると女性は力強く前向きに生きていかれますが、男性は全くその逆です。社会に背を向け、食事が乱れ、対人関係が鬱陶しくなり、孤独死になっても誰も気付いてくれないのです。男って奴は意外と寂しがり屋です。
世の男性の方へ…奥様を大事にしていますか?奥様を大事にしないと年を取ってから寂しい余生を過ごす事になります。ものすごい寂しい死に方、おそらく故人様もこんな最期を迎えるとは思っていなかっただろうなという現場をたくさん見てきております。そういう現場は、ご家族・ご近所と疎遠になり誰にも気付いてくれないのです。私も妻を大事にしようと、いつも心から思ってはいます…が。
横尾 将臣
所属:メモリーズ株式会社 大阪本社
役職:代表取締役
資格:グリーフケアアドバイザー1級取得
遺品整理専門業者メモリーズ株式会社の創設者。創業から15年が経った今も、現場の最前線に立ち続けている生粋の遺品整理人。
遺品整理業界のパイオニアとして業界を牽引する一方で、若手育成にも尽力。それらの功績が認められ度々メディアなどに紹介されている。
目を覆いたくなるような凄惨な現場であっても、当然ながら『原状復帰』しなければなりません。しかも特殊清掃の場合は、特に迅速で適切な対応が求められます。
死後数日、あるいは数カ月も経ち、汚物、体液、害虫、血痕の染み付いた凄惨な現場など、どんな状況でも経験豊富なスタッフがしっかりと現状復帰いたします。特殊清掃のことでお困りなら、是非メモリーズにご相談ください。
関西エリア:大阪府、京都府、兵庫県、和歌山県、奈良県、滋賀県
南関東エリア:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、栃木県
中部エリア:愛知県、山梨県、静岡県、長野県、岐阜県、三重県
中国エリア:広島県、岡山県、山口県、鳥取県、島根県
四国エリア:香川県、徳島県、愛媛県、高知県
以上の25都府県(北部、山間部、離島など一部地域を除く)が、対応地域となります。